ポエム


よく, 技術は目的ではなくてただの手段, みたいな言説を聞くが, 個人的にその意見には反対だ.


その技術を使ってみることで初めて知りうる価値や概念があるはず.


例えば「火を扱う」という技術について考える.


人類は火という技術を知るうちに「肉を焼いて食べる」ということに気がついたのであって,

火という技術を使って何かするまではそもそも「肉を焼いて食べる」という概念すらなかったはずだ.


また, 暖を取りたいから「火を扱う」という技術を覚えたのではなく, 「火を扱う」という技術を知るうちに暖を取れるということに気がついたハズだ.


技術はただの手段みたいな考えの人間しかいなかったらそもそも「肉を焼いて食べる」という概念すら生まれていなかったと思う.


技術はただの手段ではなく, 未知の可能性や価値を秘めたものである.


その技術に触れることで新たな価値や概念に気が付ける可能性があり, それを否定することは人類の進化の終わりだと思う.


おわり.



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